統計検定 1級 過去問 解答/解答例と解説
2014年11月30日 (日) 試験

統計応用 問1 [3]

設問の要約
  • 昨年の前半 (1~6月) の交通事故件数 : 1件

  • 昨年の後半 (7~12月) の交通事故件数 : 6件

  • 年の後半になって事故が増えているといえるか.

解答例

昨年の前半と後半の交通事故の件数を,それぞれ確率変数 XY とおき,昨年度の交通事故の件数を T=X+Y とおく. 年の前半と後半での交通事故の件数を検定するので,帰無仮説は次のように設定する.

H0:λX=λY
H0 において,T=1+6=7 が与えられたときの X の条件付き分布は,前問より,
P(Y=yT=7)=7!y!(7y)!(0.5)y(10.5)7y
これより,
P(Y=6T=7)=7!6!(76)!(0.5)6(10.5)76=7!6!(0.5)6(0.5)1=7×(0.5)7=0.0546875
P(Y=7T=7)=7!7!0!(0.5)7(10.5)77=7!7!(0.5)7(0.5)0=1×(0.5)7=0.0078125
よって,
P(Y6T=7)=0.0625
片側 P 値は P=0.0625 であるので,有意水準を 5% とすると統計的に有意ではない.