第2講 確率分布

超幾何分布

袋に N 個の球が入っている.M 個は白玉,NM 個は黒玉.袋から n 個の球を抜き出した時の白玉の数 X は超幾何分布 HG(N,M,n) に従う.

XHG(N,M,n)
P(X=k)=MCk NMCnkNCn    (k=0,1,,n)
E[X]=nMN
V[X]=nMN(1MN)NnN1
p=MN とおけば,超幾何分布の分散は,二項分布の分散の形に似ていることがわかる. NnN1 は,有限修正を意味している. N とすれば,NnN11 となり,二項分布の分散に一致する.

二項近似

p=MN, q=1p とおく.

limNNpCk NqCnkNCn=nCkpkqk1