統計検定 準1級 例題集 解答/解答例と解説

論述問題 問2 [2]

問題の要約
  • N : 人口 (単位千人)

  • 推定結果

    $Y^t=1119473(12.55)+0.2013(3.63)Xt+10.4302(11.93)Nt
    R2=0.9894
    R¯2=0.9886
    s=4838
    AIC=511.1

  • それぞれの回帰係数の解釈について述べよ.

  • 消費の所得弾力性を平均値で評価する方法について述べよ.

解答例

実質国民可処分所得は,単回帰分析のときは 0.8308 であったが,重回帰分析では 0.2013 と減少している. これより,実質国民可処分所得と人口との間に強い相関があるといえる.

消費の所得弾性力 ν は,所得が 1%増加すると消費が何%増加するかを表し,

ν=βYX
で定義される.ただし,β は所得の係数で,β=0.2013 である. この弾性力を平均値で評価するならば,
ν=0.2013×Y¯X¯
より所得弾力性を求めることができる.