統計検定 準1級 過去問 解答/解答例と解説
2016年06月19日 (日) 試験

論述問題 問3 [2]

設問の要約

(第2段階)

  • M2 : モデル M1 から辺BD を取り除いたモデル

  • 逸脱度は 3.802

(1)

  • モデル M2 の式,逸脱度の自由度を求めよ.

(2)

  • モデル M2 の下での期待度数を求めよ.逸脱度の P値について考察せよ.

解答例

(1)

モデル M2 の式は,モデル M1 の式から bd の添え字のある項を除いた式となる.

Pabcd=μ+αa+βb+γc+δd    +(αβ)ab+(αγ)ac+(αδ)ad    +(βγ)bc    +(αβγ)abc
自由度 4 のモデル M1 の式から取り除いた項は,
(βδ)bd
(αβδ)abd
なので,自由度は 6(=4+2)となる.

(2)

p(a,b,c,d)=p(b,c,da)p(a)=p(b,ca)p(da)p(a)=nabc+na+++×na++dna+++×na+++n+++
モデル M2 の期待度数 mabcd は,
mabcd=n++++×p(a,b,c,d)=n++++×nabc+na+++×na++dna+++×na+++n+++=nabc+na++dna+++

χ0.902(6)=2.20
χ0.102(6)=10.64
よって,
2.20<3.082<10.64
である.また,P値を次のようにして推測すると,
P=90(0.900.10)×3.0821.0610.641.060.75
よって,モデル M2 への当てはまりは悪くない.