統計検定 準1級 過去問 解答/解答例と解説
2015年06月21日 (日) 試験

選択問題及び部分記述問題 問11

問題の要約

2水準を持つ 4つの因子 A,B,C,D を用いて 8回の実験を計画.

  1. 実験計画の表の空欄を埋めよ.

    ※表は省略

  2. 記述 I ~ III で適切なものを選べ.

    1. 各主効果の推定では,それ以外の主効果の有無が影響することから,それらの P値をふまえたうえで注意深く解釈する必要がある.

    2. 2因子交互作用は交絡することから,2因子交互作用の有無の議論では,交絡相手がどのような作用であるかの検討が必要である.

    3. 全平均は 4因子交互作用と交絡するが,通常,4因子交互作用はないとされることから,全平均の値はそのまま解釈してよい.

解答
  1. 答 : ①

    各列が直行するように 1 と 2 を割り当てるが,各列で,1 が 4 つ,2 が 4 つになることに注意して考える.

    実験 A B C D
    1 1 1 1 1
    2 1 1 2 2
    3 1 2 1 2
    4 1 2 2 1
    5 2 1 1 2
    6 2 1 2 1
    7 2 2 1 1
    8 2 2 2 2
    a b c abc
  2. 答 : ④

    I. は誤り.主効果が影響しないようにするために,直行表が用いられている.

    II. は正しい.

    III. は正しい.3 因子以上の交互作用はないとされる.